タイトル (活動概要) 育てる力 関連スキル 活動のねらい 対象学年 所要時間 準 備 80 こおり鬼 (簡単なルールの鬼ごっこをする) 「仲間づくり」⑭あたたかい言葉をかける背 ⑬気持に共感する る・助けてもらう)をする ・感謝の気持ちを表す「ありがとう」を言う 小低・小中 5~15分 ・紅白帽 学 習 ・ 活 動 活動場所 実施時期景基本体験 群れ合い 大勢で遊ぶ中で、友達を助けたり友達に助けられたりする経験が少ない ・身体を触れ合いながら鬼ごっこをすることで、より多くの友だちと信頼体験(助け学級編成・班編成後 体育・集会 校庭 活動場面支援の観点・留意点等 範囲を狭くしてやってみる ・逃げられる範囲を広くし、カラーコーンなどで分かるようにしておく ・一回ごとにふり返りをして、融かす方法を変更・追加してもよい (例)名前を呼ばれたら、必ずその人を助ける、女子は男子を男子は女子を助ける ・凍っても助けを呼べない子、助けを呼んでも助けに来てもらえない子がいないか注意深く観察し、支援する ルールとねらい 導入 主 ○活動のねらいを知る ○活動の流れ(やり方・内容)を知る ・鬼は赤、逃げる子は白と帽子を色分けする ・鬼は、逃げる人に「タッチ」と言って触る みんなで助けたり助けられたりして楽しく鬼ごっこをしよう ・やり方を理解させるため、動ける活 動 ・触られた人はその場で凍って動かない ・逃げている人が「あったかパワー12345」と言っ てタッチしたまま5つ数えると、凍った人は融けて動けるようになる ⑭あたたかい言葉をかける ⑬気持に共感する 安全の配慮 パスOK ・全員が凍ったら、または、一定時間で鬼を交代 する ○約束を知る ・凍ったら「助けて~」と仲間を呼ぶ ・助けを求められたら、その人を必ず助ける ・助けてもらったら「ありがとう」と言う ○活動する ・助けてもらい、うれしかった気持ふ り○ふり返る ちだけでなく、助けてもらえなか返り・こおり鬼をやってみて、気づいたことや感じたことなったときなどのネガティブな感想どを発表する 配慮事項 も受けいれていく ・1回ごとにふりかえりをして、助けてもらえなかった子の気持ちに焦点を当てて友達に助けてもらうことのよさに気づかせていくとともに、どの子も助けられる経験ができるように配慮する --
たすけて~! 1・2・3ありがと!鬼ごっこなどどこにでもある遊びが、ねらいとルールを明確にすることで気づきや、子ども同士の人間関係の促進の場となる。楽しく遊ぶ場を、どのようにデザインするかが、教師の腕の見せ所となる。繰り返し行うことによって、男女の関係や、班の結束力が高まってくる。
「仲間づくり」プログラムから、「集団づくり」へ! 「仲間づくり」プログラムでは、気づきの分かち合いを通して、心の居場所づくりを行う。しかし、中でも、「鬼ごっこ」のような簡単で、ルールにバリエーションがつけやすい集団遊びでは、子どもたちがより面白く遊ぶために、繰り返しルールに変更を加えながら、その学級独自の「○○鬼」を創り上げていくことは珍しくはない。その出来上がっていくルールの中には、自分たちの学級ならではの価値や基準、文化が盛り込まれているはずである。 そのルールの生成過程は、子どもたちが自分たちの体験をもとに、合意形成を繰り返していく過程でもある。仲間づくりプログラムを実施するなかで、教師が上手に子どもたち自身に考えさせ、決定させていくことによって、子どもたちの学級集団としての協働意識の醸成と、学級文化を育てていく「集団づくり」の一歩としての取り組みがが達成されるのである。 --